t0kapoの雑記

ただの情弱。日記と情報セキュリティと写真、変なTipsなど

Leica ⅢfとIndustar-22を購入した話

f:id:Takachin53:20191206202201j:plain
 

どうもTakachinです。ここ一ヵ月は、珍しく規則正しい生活を送るようにしてたんですが、アトピーみたいな発疹があまりでなくなってきて驚いてます。まあ徹夜したりエナジードリンクとかコーラとかばっかり飲んで生活していたら、体調が悪くなるのも当たり前なんですが笑。で、今回なんですが、大分前に購入したLeica ⅢfとIndustar-22について話したいと思います。まーたカメラの話かよって思うかもしれないけど、技術の話ができないんで仕方ないです(殴

※色々知ってることとか文献を参考にして書いてるけど、フィルム初心者なんで正直書いてる情報の信頼性について保証できないです

Leica Ⅲfとは

f:id:Takachin53:20191206202232j:plain

Leica ⅢfはドイツのカメラメーカーであるErnst Leitz(エルンストライツ、現ライカ)が1950年から1957年まで生産していたバルナックライカと呼ばれるタイプのフィルムカメラです。バルナックライカは、簡単に言うとLマウント(L39、マウント径が39mmのスクリュー式マウント。ユニバーサルマウント)を採用し、レンジファインダー(距離計)を使ってピントを合わせるカメラのことです(例外あり)(このLマウントは、最近ライカとシグマ、パナソニックが採用したユニバーサルマウントのことじゃないぞ~。)

f:id:Takachin53:20191206202532j:plain

上から見た図。個人的に今のライカよりこの頃のライカロゴの方が好き。軍艦部も好き(製造番号写ってるけど大丈夫かなあ...)
豆知識(歴史)

元々カールツァイスで働いていた機械工であるオスカー・バルナックが、エルンストライツ入社後の1914年頃に作ったウル・ライカ(35mm映画用フィルムを2コマずつ感光させて撮影するカメラ、試作機)が起源です。1925年頃から最初の一般販売モデルであるLeica A(Ⅰ型)が発売され、その後も様々なモデルが発表されました(Leica D、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲなど。また、a、c、f、gなどのアルファベットが末尾に付く。例外として医療などの特殊用途目的で生産されたモデル(距離計なし)がある)。また、このカメラが登場するまでは、写真乾板や紙フィルム(ロールフィルム)、120フィルムなどを使った写真撮影が一般的でしたが(例:Kodakのボックスカメラ)、バルナックライカが巷で多く使われるようになったことで、徐々に135フィルム(35mm幅のフィルム、24×36mmフォーマットが一般的)が主流になりました。

Industar-22とは

f:id:Takachin53:20191206202325j:plain

Industar-22 50mm f3.5は、1940年代から60年代頃まで生産された旧ソ連製沈胴レンズです。生産は、主にモスクワ州内にあるクラスノゴールスク機械工場(KMZ、現S・A・ズヴェーレフ記念クラスノゴールスク工場)で行われており(一部はカザン光学器械工場で生産された)、ライカコピー(Zorki1、Zorki2など)などの標準レンズとして使われていたようです。鏡筒などの見た目がLeica Elmar 50mm f3.5(L39)とそっくりであることから、Elmarの完全コピー品であると思われがちですが、Industar-22は3群4枚のテッサータイプで絞り羽は8枚、Elmarも同様に3群4枚のテッサータイプですが、絞り羽は10枚です。また、Elmarはノンコーティングである場合が多く、逆にIndustar-22は初期モデル以外はコーティングが施されていることから、撮れる絵が全然違います(多分)。photo.netやFlickrといった大手写真共有サイト及び写真家フォーラムでも「Industar VS Elmar」の様な議論が展開されています。あと当たり前ですが、Industar-22よりElmarの方が数倍中古の相場が高いです。

f:id:Takachin53:20191206202356j:plain

横から見た図。Elmarそっくりだなあ...。右側についてる変なのは、無限遠ロック

photo.net「Industar VS Elmar」

www.photo.net

Flickr「Industar-22 VS Elmar 50mm f3.5」

www.flickr.com

10

購入までの経緯(Leica Ⅲf)

自分が大学2年生になる時に、エントリー機種の一眼レフ(EOS Kiss X9)を地元の友人に売って、ミラーレスカメラ(FUJIFILM X-T2)を購入して使うようになりました。その影響でオールドレンズを使うようになったり、ストリートフォトを撮るようになったことで、マグナムフォトの写真家達、ウィリアム・エグルストンなどのニューカラー世代の写真家達や、その他の写真における巨匠達に関心を持つようになり、自然とフィルムカメラに興味を持つようになりました。当然彼らが愛用して使っていたLeica M型に強い興味が湧いて欲しくなってしまったんですが、流石に初っ端から十何万から数十万ものお金を使うのは気が引けたのと、デスクトップPCの購入や引っ越し費用で貯金がスッカラカンになっていたので、結局Leicaの中でも小型で安価なバルナックライカを購入することに決めました(コピーライカのNiccaにするか悩んだけど)。その後、近くの中古カメラ店の店員さんにも相談しに行ったんですが、「バルナック型ならLeicaがオススメで、レンズもLeica Elmarみたいな純正レンズがいいと思う。ボディはⅢfが他と比べて安価だし、一番完成されていると思う(板金じゃないけど)」みたいなニュアンスのアドバイスを頂いたんで、結局大阪の地名が店名に入ってる某大手中古カメラ店の通販で、B品のLeica Ⅲfを購入しました(相談した中古カメラ店で買え?ロシアンライカコピーのZorki 1しか置いてなかったんだよ!)。

購入までの経緯(Industar-22)

Leica Ⅲfを購入したことで、Lマウントのレンズが必要になりました。また、バルナックライカの固定ファインダーで扱える画角は50mmなので、それに準じたレンズを探しました。本当はLeicaの純正レンズが欲しかったのですが、Elmar 50mm(35mm) f3.5やSummaron 50mm f3.5などの純正レンズは高価であることや、先述した通り金欠であったことから、安価でレンズとしての完成度が高いロシアンレンズを最初に購入することにしました(国産レンズのNIKKOR H・C 50mm f2やSerenar 50mm f1.8(f1.9)もライカよりは安いが、チョット高い)。その時偶然にも写真部の友人が機材整理をしており、Leica Ⅲfを購入する旨を話したら、彼が所持しているIndustar-22を譲ってくれることになったので、めでたく購入する運びになりました。ちなみに彼はL39マウントのカメラを持っていないので、SONY α7Ⅲにマウントアダプタ(L39→M42→E)を噛まして写真を撮っていました。

購入後から現在

バルナックライカは状態や製造年、ストロボのシンクロダイヤル?の色とかで値段が変わるんですが、自分が購入したのはブラックシンクロ(一番安いやつ)でした。まあ自分コレクターではないんで気にしてないです笑。また、最初は特に問題なく使えていたんですが、使用開始3か月後あたりから不具合が散見されるようになりました。具体的な例としては、「30分の1以下でシャッターが切れない」「ずっとカメラバックに入れておくorシャッターを巻き上げたまま放置しておくと、撮影開始一枚目でシャッターが切れない」ですね。まあケチってB品を購入したんで仕方ないです。フィルムカメラでスローが使えないのって結構当たり前の如く起きることだし。多分スローガバナー(スローでシャッターを切るための機構)が油切れしてますね。シャッターは湿気で粘る&シャッター用のゼンマイが弱くなってると思う。詳しいことはわからんけど。修理出そうかな...。自分で分解して直せ?うーん...どうしよ。

あと、最近部室内の暗室で撮った写真を現像したんですが、ほとんどがアンダーでした(乙)。露光不足はツライ...。デジタルデータ化or引き伸ばし機使って焼き付けやろうと思ってたけど、諦めました。単体露出計買おうかなあ...。露出計算も覚えるか...ちょっと面倒くさい()。という訳で作例ないです...ゴメンナサイ。

まあ色々言ってるけど、Leica Ⅲfに対して不満はないです。横走り布幕フォーカルプレーンシャッターを採用してる&ミラーがないから手振れは起きないし、シャッター音もとっても静かです。「チャッ」って音がなるんだけど、すっごい官能的で心地よい。これフィルム一眼レフいらんとちゃう?(錯乱)今のところレンズを増やす予定はないけど、外付けファインダー(ターレットファインダーがいいなあ...)を買ってElmar 35mmとかHektor 135mm、国産レンズのNIKKOR H・CとかW-NIKKOR増やすのも面白そう。そういえば某立〇〇大学の人もバルナックライカ使ってたけど、Voightlanderの50mm外付けファインダーをアクセサリーシューにつけてたなあ...(Twitterで見かけた)。レンズは自分と同じロシアレンズ使ってたけど。ムーン、想像が膨らむなあ...。まあ、まともな写真が撮れるようになってからでいいか。

(今思ったけど、普通「このレンズを使って写真撮りたいから、このレンズマウントを採用してるボディも買うんじゃ!どれがいいんだ?」だよなあ...順番逆だなあ...)

参考文献

イカを買おう「バルナック型ライカ」(2019年12月5日閲覧)

leica.xxxxxxxx.jp

フォトスク「マウント径の比較一覧」(2019年12月5日閲覧)

photosku.com

Leica Stock(Leica買取専門店) ライカ関連トピックス「ライカの歴史vol.01「バルナック型 第一篇」ライカ誕生秘話~ウル・ライカとヌル・ライカ~」(2019年12月5日閲覧)

leica.vintagestock.jp

ソビエト連邦カメラ「INDUSTAR-22(ИНДУСТАР(INDUSTAR)-22 50mmF3.5)」(2019年12月5日閲覧)

cccpcamera.stars.ne.jp

LENS HOLIC「素朴で軟らかい写りを堪能できるロシアン・テッサー:KMZ Industar-22 50mm F3.5(ライカLマウント)」(2019年12月6日閲覧)

lens-holic.com

その他自分が元々知っていたことや、過去に閲覧したがタイトルを忘れた文献などを思い出して書きました。紙媒体で詳しく書いてあるのないかなあ...。

(Nikon FE2とかKiev4についても書こうかなぁ...。また機会があったら書こう...。)